0章...女の子

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自分の家族がいなくなったのは、ワタシノセイデス。 周りのみんなを、 フコウニシタノハ、ワタシノセイデス.... ごめんなさい。ゴメンナサイ。 生きていてごめんなさい。 みんなを不幸にしてしまって、ごめんなさい。 きっとわたしは、歩く"不幸の手紙"です。 どんどんと周りを巻き込み、蝕んでいきます。 わたしが不幸なのは何故でしょうか? 神様は、ずるいです。 わたしには、何一ついいことがありませんでした。 せっかくできた友達も、買ってもらったネコちゃんも、わたしの周りの全ての人達も、 みんなみんな死んでしまいました。 大事にしていたぬいぐるみのミミちゃんも、ずっと持っていたはずなのに、なくなっていました。 探すと、家の外にズタズタのボロボロになったミミちゃんがありました。 もう、直すことは出来ませんでした。 ...どうしてですか? 神様、わたしは精一杯今を生きていました。 何一つ、何やっても不幸にしか繋がらないのに今を生きていました。 でも、やっぱり耐えられませんでした。 わたしは、神様を呪います。 不公平だからです。 それぐらい、構いませんよね。 だって、わたしに"幸せ"と言うものを神様は、ひとつも与えてくれませんでした。 あるのは、"不幸"だけでした。
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