HARLOT―Ⅰ―

10/26

89人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
私は頷いた。 逆らったら……殺されかねない。 「良い子だ」 男は笑いながら言った。 「さて、僕はちょっと出かけてくるとするよ」 おっさんがそう言ったら、マリオネットは机の上に置いてあった鞄を手にした。 「今日は見送りは良い。ハーロットにこの家の案内をしてやりなさい」 そう言いながらマリオネットの手から鞄をとった。 「かしこまりました、マスター」 マリオネットは言った。 「二人とも仲良くね」 男はそう言い手を振ると、部屋から出ていった。
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

89人が本棚に入れています
本棚に追加