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「意味も知らないくせにそんな呼び名を私につけたわけ?」
「私がつけたんじゃないもの。その名前は『マスター』がつけたものよ」
「マスター?」
「私とあなたの御主人様よ」
私と……あなた?
「何で私が含まれてるのよ!!」
「言ったんでしょ?『私を買わない?』って。交渉成立じゃない」
女は表情を変えずに言った。
「普通そう意味にはとらないじゃん!大体あんた」
「『あんた』じゃない。『マリオネット』よ。言葉遣いを直した方が良いわ。さもないとマスターに怒られちゃう」
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