PAIN―Ⅰ―

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「おいで、ペイン」 狂人は私を手招きした。 私は狂人の隣に座った。 このソファー……高級なものなんだろうな。 フカフカする。 「ホント、君は変わってるね」 「そうですか?」 あんたより変わってる人間なんていないんじゃない? 「僕やマリオネットのことをここまで気にかけない人は初めてだ」 「そうなんですか」 初めて? 要するに他の人は気にかけたんだ。 ――私以外の誰かがここにはいたんだ。 「私達三人以外に誰かこの家にいるんですか?」
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