PAIN―Ⅱ―

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……これ、手錠? 「多分わかると思うけど手錠だよ」 ニッコリと微笑んで、狂人は言った。 「さて、早速お楽しみの時間と行こうか」 そう言いながら私の背中をドンと押した。 手が使えない私は前にあったベッドにうつ伏せに倒れ込んだ。 狂人は私の右肩に手をかけながら、私の着ている服を捲り上げる。 「相変わらず綺麗な背中だね」 そんなことは無いはずなのに。 引っかき傷と痣でいっぱいなのに。 それでも狂人は私の肌を綺麗だと誉める。 理解できない。
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