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代わらない。
痛いのは私だけで充分だ。
私の友達は康平しかいない。
痛いのが嫌で康平がいなくなったら――私は完全に独りになる。
だからこの身体は絶対康平には渡さない。
自分の意志を外界に反映出来ないから可哀想かな、って思ったこともある。
でも……私の身体を使えるようになったとこで――
ピシッ!
「うぐぁっ!!」
――待ってるのは苦痛だけだ。
良い事なんて何一つ無い。
うっわ……。
私は自分が乗っているベッドを見た。
シーツが血まみれ。
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