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「マリオネット!」
私は助けを求めた。
駄目だとは思うけど。
でも、何かにすがりたくて。
「ねぇっ!助けて!」
カチャリ
手足が台に拘束されていく。
「マリオネット。夕飯を用意して待ってなさい。――二人分ね」
狂人は言った。
「はい、マスター」
マリオネットは一礼して、ドアに向かった。
私は痺れている唇を必死に動かした。
「この……冷血人間!恨んでやる!もし幽霊になることが出来たら呪ってやる!あはははは!このまま生きてたってあんたの未来に幸せなんか訪れないんだから!」
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