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何もこんな状況で返さなくても……っ!!
マリオネットはドアの方に向かい、ドアを開けた。
狂人は私を抱き上げたまま、ドアを出た。
マリオネットは正面の『TORTURE』のドアを開けた。
狂人はそのドアに入る。
「……な……」
何、ここ。
何、これ。
立ち並ぶ、血が付いてる――拷問道具?
「大丈夫、これは君に使わないから」
狂人はそう言いながら部屋の奥に進んでいく。
そして、奥にある手術台みたいな台に私の体を下ろした。
『あーあ……。ここらでお別れかな』
康平が呟いた。
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