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――わんわんっ!
ん?
この辺で犬を飼ってる人はいないはずだけど……。
だが犬の鳴き声はまだ聞こえる。
私は窓を開けて下を見た。
道路に一匹の茶色い犬がいた。
私の顔を見てさらに鳴き声を大きくし、尻尾を千切れそうなほど勢い良く振っている犬。
「リッキー!?」
私は玄関のドアを開け、廊下を走り、階段を三階から一階まで一気に駆け下りた。
「どうしたのお前!?生きてたのね!」
私は五年ぶりの家族との再開にとても喜んだ。
リッキーも嬉しそうに尻尾を振っている。
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