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「リッキー!」
リッキーは小走りし始めた。
付いて来い、と言うかのように、私と距離が離れると一旦立ち止まる。
そうやって進んでいくうちに懐かしい場所に着いた。
今は空き地になってるけど……家族で住んでた家。
「前はここに家があって、お父さんもお母さんもお姉ちゃんもいたのになー……」
そう言ったらリッキーが
わんっ
と吠えた。
「そうだね。リッキーもいたね。リッキーは帰ってきたもんね」
私がそう言ったら嬉しそうに尻尾を振った。
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