美音

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『美音』 そう、いつも笑顔で語りかけてきた大人しくて優しかったお姉ちゃん。 そんなお姉ちゃんを追い詰めた男。 ……許せない。 「とりあえずこれは一応警察に届けるとして……」 私はリッキーを見た。 「リッキー、お姉ちゃんがいる場所まで私を連れていける?警察犬みたいにさあ」 リッキーはクゥンと悲しそうな声を上げ、私を上目遣いで見た。 「無理?困ったなあ……。あ、でも本物の警察犬にこの日記の匂い嗅いで貰えば解決出来るかなあ?」
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