SUN―Ⅰ―-2

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私に言われてから気付いたようだ。 目をパチクリとさせている。 会ってから24時間経っていないというのに、初対面の時より随分人間らしくなったと思う。 「……多分」 マリオネットはしばらくしてから口を開いた。 彼女なりに何か考えたのだろう。 「あなたが私を敵対視してこないからだと思う」 「……私が、あなたを?」 マリオネットはこっくりと頷いた。 「今までの人はみんな、私をマスターの仲間として見てたから。私を、逃げる時に邪魔となる存在として見ていた」
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