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「そんな事」
無いかもしれないじゃない、と続けようとしたがそれを言う前にマリオネットは再び話し始めた。
「もしかしたら最初は私のことを敵として見ていなかったかもしれない。でも最期は――」
「最期は?」
「みんな私を恨んで、みんな私の前から消えた」
マリオネットはそう言って微笑んだ。
仕方ないのだ、と言うかのように。
とても――悲しそうに。
「疲れたから寝るわ。お休みなさい」
マリオネットはそう言って2階に上がっていった。
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