SUN―Ⅰ―-2

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「……見るな」 マスターはポツリと呟いた。 「……僕をそんな目で……見るな……」 そしてブツブツと言い始めた。 「間違ってる?僕が?僕が間違ってる?」 ブツブツ ブツブツ 「そんなはずない……僕が……間違ってるなんてはずない……」 ブツブツ ブツブツ 「僕は……間違ってなんかない!」 マスターは手を振り下ろした。 私は殴られるかと思いとっさに腕で顔を庇った。 でもマスターの行動は違った。 私の両肩をつかみ、揺さぶってきた。
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