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「マスター!マスター!」
マリオネットは後ろからマスターに抱き付いて引き寄せ、私から引き剥がそうとした。
「イブ!イブ……!」
「マスター!!」
マリオネットの声はマスターには届いていない。
それでもマリオネットはずっとマスターを呼び続けている。
段々、呼んでると言うより悲痛な叫び声をあげてる、と言った方が正しいような声になってきた。
「わ……私はイブじゃない!」
私は叫んだ。
――沈黙。
マスターもマリオネットも何も言わない。
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