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痛い。
痛い。
――痛い。
目が覚める。
私にあてがわれた、元お姉ちゃんの部屋。
ズキズキと痛む下腹部。
ああ……そうだ。
あの男に無理矢理……。
『段々慣れるから、安心しなさい』
そう言われて部屋に帰された。
「……っ」
ギュッとシーツを握る。
思い出したくないのに、昨夜のことが頭に浮かぶ。
口の中に突っ込まれた布切れ。
簡単に脱がされた服。
私の体の上を蠢く舌と指。
シーツに刻まれた紅色と白濁色。
下唇を噛み締めて――泣くのをこらえた。
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