SUN―Ⅲ―

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キュッとシーツを握る。 「ここに連れてこられた時、私だって反抗した。その結果、2階に閉じ込められて餓死しかけたわ」 「……餓死?」 マリオネットはこっくりと頷いた。 「どのくらいの期間閉じ込められていたのかはわからないんだけどね、食べ物と引き替えに私は自分の体を捧げた。それからはマスターも段々無理難題押し付けてくるようになったわ」 そう言いながら脚を組み直す。 「他の子みたいに完全に『無理矢理』じゃなかったのは、私を自分に従う人形にしたかったからでしょうね。命令するだけで簡単に動かせる操り人形に」
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