SUN―Ⅲ―

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思い出しながら、記憶の糸を辿りながら――封じ込めてた気持ちを話してるのだろう。 「暴力的欲求にはペインが答えてた」 「その……ハーロットとペインは……」 「外に出ていない。私達と同じような生命活動はしていない」 要するに……死んでいる……そういうことか。 「二人とも……あの鉄製の扉を開けたから?」 マリオネットは首を縦に振り――少し間を置いてから首を横に振った。 「鉄製の扉を開けたからというのは間違ってない。でも『二人』だってことは間違い」
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