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「え」
自分で頼んだこととはいえ、マリオネットが手を貸してくれることになるとは思ってなかったので私は驚いた。
「もうね、私も疲れたの。怯えながら毎日同じこと繰り返すことに」
再び目線を食器の方へと戻し、作業をしながらマリオネットは言った。
「問題はあなたが良い方法を思いつくか、だけどね。ドールを見たでしょ?あの数が世間にさらされることなくここにあるってことが何を意味してるかわかるでしょ?」
「……過去に、彼から逃げ出せた人がいないってことね」
「逃げ出せた人がいるのなら事件が明るみになるはずだからね。マスターだってそうそう人をさらって来れないわ」
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