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「……たまに、いきなり数確認したりするから持ち歩かないで元の場所に閉まっといてね」
マリオネットは私が何をしようとしているのか察したらしく、そう言った。
「うん」
私は、何かあったら一番握りやすそうな果物ナイフを使うことを決め、流しの下の収納棚の戸を閉めた。
「そう言えば、上に行ったことはあまりなかったわよね」
マリオネットは階段を登りながら言った。
「マスターに何もないって言われてたからね」
私は小走りでマリオネットの横に並んだ。
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