SUN―Ⅵ―

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「どうかした?」 引出しを開けたまま、片づけようとしない私を不思議に思ったのか、マリオネットは料理をする手を休めて私の方を向いた。 「んー……何か、実際の引き出しの大きさより容積が小さい気がして……」 私はそう言いながら、敷いてある紙をめくった。 その下には厚紙があった。 さらに下にある物を隠して平らに見せるためだろうか? 私は厚紙もめくった。 「まさか……本当に何かあったの?」 信じられないと言わんばかりの口調でマリオネットは言った。
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