SUN―Ⅵ―

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裏返してみると、やはり書かれた日付は家出後のものだった。 「……こんな幸せそうなのに、どうして……」 マリオネットが呟いた。 「どうして狂っちゃったんだろうね」 私がそう言ったらマリオネットは首を軽く横に振った。 「……イブの心を普通の形で繋ぎ止めることが出来たはずなのに」 少なくとも、お姉ちゃんは浮気をしたり、飽きたとか言って恋人を捨てるような人ではない。 私が知ってる限り『一途』そのものだった。 よっぽどマスターが自分に自信がなかったとしか思えない。
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