SUN―Ⅵ―

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マリオネットはポロポロと涙を流すだけで何も言わない。 「今まで何をされてきたっけ?僕に何をされたか忘れてるわけじゃないよね?」 開いてる左手でスッとマリオネットの背中に触れる。 「ここ、どうなってるか……自分で見たことあるかい?」 私はマリオネットの背中の傷痕を思い出しぞくりとした。 そして、やっと冷静な判断が出来た。 何でボーッと突っ立ったまんまなんだ私? 私はさっきマリオネットが落とした物――包丁を握りしめマスターの背中に突き刺そうとした。
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