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「起きてるよ。まだ着替えてないけど」
私はドアの向こうに向かって言った。
「じゃあ、あなたの分の朝食も作るから」
段々遠ざかる足音。
キッチンに向かったのだろう。
タンスを開け、フリフリのレースだらけの服を手にする。
まあ……お姉ちゃんが着てたというならまだ違和感はないが私が着るのはなんだかなあ……。
性格的に合わない。
私の友人がこんな恰好をしている私を見たら大笑いするだろうな、と思いつつ袖を通した。
洗面所に行って顔を洗い、それからリビングに向かう。
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