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だが、マスターが入ってきた瞬間にマリオネットの反応が変わった。
脅えて、カタカタと震え、布団をギュッと掴む。
マスターはそれを見ていぶかしげな表情をした。
『マリオネット……君、ひょっとして……』
スタスタとマリオネットの方に行き、マリオネットの顎をすっと掴む。
マリオネットは何か言いたげに口をパクパクさせたが、声は発されなかった。
『……喋れなくなったのかい?』
2階に閉じ込められる前のマリオネットは錯乱して喚いていた。
マスターが異変に気付いたということは今までもそうだったのだろう。
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