SUN―Ⅵ―-2

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マスターの声しか聞こえない。 マリオネットをどん底へと貶める、悪魔の声しか。 「いつも1歩下がって見てたんだろう?どうやったら失敗するのか。そして、やってはいけないことを学習していった。違うのかい?」 「他人を犠牲にして今まで生き残ってきた。頑張ってきた。そろそろ外の世界に出ることが出来る。そう思ったかい?」 「やっと1歩前進した。なのにこうやって僕はここにいる。ねえ……今、どんな気持ちだい?」 私は体を起こした。 少しフラフラするが、いつまでも床にへばりついているわけにはいかない。 「……黙りなさいよ」
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