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泣いたって仕方がないとわかっているが、涙が出てくる。
まあ、普通、こんな真夜中にこんな山道を1人で歩いている女などいないだろう。
もし気付いたとしても幽霊だと思われたかもしれない。
嘆いていても仕方がない。
歩かないと……。
歩かないといけないのに……体から力が抜けて……。
もう、手にも力が入らない。
私は滑り落ちるように地面に倒れ込んだ。
体がどこも動かない。
それどころか……瞼も重くなってきた。
……そのまま私は気を失ってしまった。
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