第1話

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「ねぇ、香山君。どうしてみんな、恋愛の良さを分かってくれないんだろう。有名な進学校だからかな」 怒りが収まると無性に悲しくなってくる。 「多分、みんな会長よりも知っていると思いますよ」 学は呟くように言うと、資料を閉じた。 「えっ、何か言った?」 響は学の方を見る。 学はフッと軽く笑うと響に歩み寄る。 「何なら、してみますか?僕と……」 響に顔を近付けてニッコリと微笑んだ。
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