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「何、書いているんですか?」
「うんとね、メモらないと忘れそうだから。『チューは段階が大切』……と」
学はそんな響を呆れて見ている。響は顔をガバッと上げて真剣な眼差しをする。
「ところで、香山君。チューに必要な『段階』って、何?」
「段階は段階ですよ」
「も~。意地悪しないで教えてよ」
「意地悪ではないですよ」
「え~。ケチッ!」
「ケチとかそういう問題じゃありませんから」
響と学が揉めていると、生徒会室の扉が開いた。
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