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「あ、あのう……遠乃会長はいらっしゃいますか?」
新入生は既に帰っている時刻。そこに何故か真新しい制服を着た150センチくらいの男子が一人。ブレザーの襟元にある学年章も一年生だと示している。
「ウム。入りたまえ。何のようだね?」
急に背筋を正し、会長らしく響は装う。
「会長。その話し方、止めませんか?」
小さな声で耳打ちする学をチラッと見る。
「何を言う。私は会長だ。当然のこと……」
そんなやり取りをしていると、一年生が響の前までやってくる。
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