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「では、彼の子を今すぐ産めますか?それくらいの気持ちが恋愛には必要なんです」
学がそう囁くと、響の顔は歪み玉のような汗がポタポタと流れてくる。
勿論、学が言った事は半分嘘。今すぐ子を産めといわれて、産める人はいない。
「フッ、フフッ。さ、流石、香山君。私よりも詳しい。今すぐ子を産むなんて無理だわ!グワーッ、そんな選択肢が目の前に転がっているなんてぇ!」
響は頭を抱えてもがいてる。一年生は訳も分からずキョトンと見つめた。
「あ、あの……」
「フム。すまない。取り乱してしまった。申し訳ない。私は今は会長だ。その会長がいきなり今、君の子を産むわけにはいくまい」
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