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「こ、子供?……イヤ。僕はそこまでは望んでなくて。会長と付き合えればいいかなぁって。僕、椎名隼人(シイナハヤト)です!確かに今日は勇み足だと思います。ですが、入試の時お世話になってから、会長にお会いしたくて桃源学園を選びました。こ、こんな一年生がいるって事だけでも、覚えていて下さい!失礼しました」
隼人は深々と頭を下げて会長室を後にする。
「会長、彼に何かお世話しましたか?」
フレームの薄いメガネを上げて、学が聞いた。
響は腕を組み考える。
「ウーン、入試……ねぇ」
野暮ったい黒縁メガネを時折動かし、汗が滲んでくる。
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