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「私、遠乃響(ﾄｵﾉﾋﾋﾞｷ)たった今から『スキスキ・カンパニー』を設立致します！」
入学式の祝辞を述べる席で、生徒会長の遠乃響は声を張り上げた。
ざわつく体育館。誰もが一体何を言っているのかと騒ぎだす。
「あ、あの……」
一番前に座る女子が恐る恐る手を挙げた。
「ハイ。そこのあなた、何かご質問でも？」
「『スキスキ・カンパニー』て何ですか？」
「ウム。良い質問だ。『スキスキ・カンパニー』はこの桃源学園において恋に悩み、恋にさ迷う生徒をサポートするべく設立したカンパニーだ」
自信満々に語る響をよそに、教師と保護者は驚き、生徒はヒいた。
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