第1話
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学は呆然と響の背中を見送ると、ネクタイを緩め、フレームの薄いメガネを外した。 コミックを一冊手に取り、パラパラと眺める。 「――変な女。まぁ、その方がこっちもやりやすい」 そう言って、フッと笑う。 「その変な女を好きになってないでしょうね?」 生徒会室の扉に背をもたれ、モデルのように綺麗な顔に緩いウェーブのかかった長い髪の女子生徒が立っていた。
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