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「悔しい。悔しいけど、香山君に聞いてみるしかないな」
学を超えると語った手前、聞きにくい。それでも、カンパニーのため、妥協案を呟いてみる。
この公園。響が通る時間帯、明るく人通りが多いのでカップルは利用しない。
ただ、それだけだということに気付くのは、一体いつになることか……。
――ワン、ワン、ワン!
突然、背後から一匹のビーグルが足元に纏わりつく。
「ウワッ!」
響は驚いた弾みで鞄もコミックもぶちまけた。ついでに尻餅をつく。
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