第2話

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「グハッ!お前は『スキスキ・カンパニー』設立発言を台無しにした一年!?」 そう。彼はつい数時間前の入学式に響を地の底に追いやった人物。 響に乗りかかるビーグルをよそに、入学式を思い出し涙がでてきた。 ――クゥーン、クゥーン。 勿論、響の泣き声ではない。 響が泣いていると察したビーグルが響の顔を『どうしたの?』と覗き込んで鳴いている。 「クウ。ちょっと悪戯が過ぎたみたいだね。そろそろ降りな」 クウ。少年がビーグルの名を呼び、そういうと響の上から渋々降りた。
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