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「こんなに?……て、ここにある少女コミックのこと?」
少年に問われ、響は首を何度も上下に動かした。
しばらく、沈黙が続く。
「ブッ。ブハハハハ!何だよ、それ。もしかして、恋愛コミック読みあさって恋愛しているつもりなの?ギャハハハ。それでカンパニーを立ち上げるってどうかしてるよ!キャーハハハ」
少年はお腹を抱えて笑いまくる。少し収まったかと思えばまた笑い、兎に角、ひたすらゲラゲラと笑い続けた。
響は野暮ったい黒縁メガネをかけ直し、落ちているコミックを拾い集める。
クウは笑いまくるご主人様と、今にも大泣きしそうな響の間をオロオロと行ったり来たり。
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