第2話

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なのに、この少年ときたら、響の考えをひたすら笑う。全ての考え方を根こそぎ否定されている。 学の時は、こんなに悲しいとか、悔しいとか、なかっただけに、自分でもどうしてこんなに涙が出てくるのか分からない。 涙で見えないメガネなど、正直、外してしまいたい。けれども、それではコミックが全二十五巻揃ったか確認出来ない気がしている。 全部拾って二十五冊数えれば済むのに、あまりにも涙が出てくるモノだから、メガネを外せずにいた。
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