第2話
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陵は手を離し、響から帽子を取る。 その瞬間、響の心臓は穏やかになっていく。 「何だったんだろう?」 自分でもよく分からない。手を繋がれていた間、ずっとドキドキしていた。それがスッと引いていく。 響が不思議がっていると、またしても突然、目の前に陵の顔が現れた。 コツンと額と額が触れ合った。
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