新しい家族を迎えて

2/16
前へ
/33ページ
次へ
―――――― ―――― ―― 「…ママ…ママ…もう痛くない?」 「ママなら大丈夫よ。もう痛くないわ」 翔矢は慎矢さんと手を繋いだまま不安そうに私を見上げる。 愛里が誕生した時は、まだ二歳だったものね。あまり覚えてないわよね。 私はついさっき次女を出産したばかりで、病室のベッドで横になってる。 「朱里。よく頑張ったな」 「今回は陣痛に気付いてよかったわ」 「確かにな。翔矢の時、思い出すな」 慎矢さんは翔矢と愛里を抱き上げて、私を見て笑顔を零した。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

422人が本棚に入れています
本棚に追加