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「一緒に写真撮ろうと思ってさ、わっ!」
「大丈夫ですか?」
「あ、あぁ
危ねぇ…倒すとこだった…」
「気を付けて下さい
マスターは発明以外からっきしなんですから」
「何だと…
そんな事言うなら壊すぞ?」
「本当にそんな事出来るんですか?
僕はマスターの最高傑作なんでしょう?」
「…くそっ
そんな口の聞き方どこで覚えたんだよ」
「僕はずっとここにいるのでマスターからではないですか?」
「……もういいっ!
ほらここに来い!」
「はいはい」
「本当に壊すぞ!?」
「…分かりました」
「分かればいいんだ
分かれば」
「じゃあここに座るか」
「カメラほっといて平気なんですか?」
「あぁ
時間になれば勝手に撮れるからな」
「やっぱり発明の腕だけは凄いですね
そんな事が出来るのはマスターだけですよ」
「お前は俺をけなしたいのか?それとも褒めたいのか?」
「今のは褒めたつもりですよ?」
「本当か?」
「はい
マスターは僕の誇りですから」
「それを言うなら俺の方だ
お前は俺の大事な息子であって俺の誇りだ
何があってもお前だけは守るからな」
「マスター…
ありがとうございます」
「っとそろそろだ
あれを見て笑えよ」
「はい
マスター」
パチャ――
「……マス、ター…」
「大丈夫か?」
「オルヴァさん
僕…」
「どうした?」
「この写真を撮った時の事思い出したんです…
マスターの顔も、声も」
「そうか
良かったな」
「は、い…」
「あんま嬉しそうじゃないな
何かあったのか?」
「マスターが最後にこう言ったんです
僕の事は何があっても守ると…」
マスター……
僕は貴方に逃げて…生きて欲しかったんです
貴方は世界で1人しか居ないのだから…
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