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木々の隙間を縫って走り、十数秒で叫んだ女の子を見つけた。
金髪に緑の目。プロポーションは平均的といったところ! しかし可愛い! あと声がいいね!
そんな女の子はでっかいトカゲみたいな見た目の魔物に追いかけられてた。
ちなみに、魔物っていうのは悪の魂に魔力が集まって生まれた生命体。存在悪、絶対悪とも言っていい存在で、破壊の本能が強く、しばしば討伐の依頼がハンターギルドにいっている。
しかし、身のこなしを見るに、女の子の実力はそう低くないと思う。全力で戦えばこんな魔物倒せるんじゃ……。
「そ、そこの女の人! 逃げて!」
あ、見つかった。ってか女の人って……。いや、まあさして珍しくもないんだけどさ。
しかたないので、女の子と魔物の間に身を滑り込ませる。
魔物が口を大きく開けて、俺を飲み込もうとする。
だが、遅い!
「虚刀流最終奥義! 七花八裂(改)!」
柳緑花紅から鏡花水月、飛花落葉から落花狼藉へ、百花繚乱、錦上添花。そして、花鳥風月!
混成接続ならぬ強制接続!
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