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リナさんが俺の好みすぎるので、もう少しいじめてみる。
「リナさんに抱きしめられたときは、ちょっと焦ったね。でも嬉しかった」
そういうと、リナさんは顔を更に真っ赤にして、慌てふためく。あーもー可愛い。見てて胸の奥がきゅんきゅんするわー。
「俺には家族は居ない……っていうか、居たとしても覚えてないんだけど……。姉さんってこんな感じかなって、思ったよ」
本当は母さんと兄ちゃんとばあちゃんがいます。親父は俺が物心ついたころには離婚してたから、一年に一、二回しか会えてなかったから、これはカウントしません。
「……!」
なにやら思いついたような様子のリナさん。顔はまだ赤いけど、少しは落ち着いたみたい。焼けたファイアリザードの肉を持ってる俺にずい、と近づく。
「あーん」
「あ、あー……って! 違いますそういうことじゃありません!」
ぶんぶん! と首を振ったけど、もう一回あーん、って言ったら口を開けてくれた。可愛い。
もぐもぐ、ごくり。と飲み込んだ後、少し深呼吸をしたリナさん。
「家族が居ないなら、私の家の養子になりませんか?」
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