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「私は寝るとするわ。良成君ももう寝る?疲れたでしょう?」 そう言って振り向いた時には優しげな表情になっていた。 「何にしろ一旦家に帰らないといけないでしょう?教科書も服も何もかも家にあるんだから」 「……そうですね」 「パジャマくらいなら貸せるわ。旦那が置いてったのがあるからね。布団敷いといてあげるからお風呂入ってきなさいな」 「……ありがとうございます」 表情を使い分けるのが上手い人だなあ、と感心しながら礼を言う。 さて――どうするべきなのだろう?
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