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「美味しい……!?」
結佳ちゃんはそう言いながらも、口調は何だか疑問形だった。
「……無理して誉めなくて良いんだよ?」
苦笑しながら僕も箸を取った。
「違うんです」
真顔で僕の顔を見る。
「お母さんが作ったご飯より、給食より、美味しくてビックリしてるのです」
ここは水谷さんの家。
テーブルの上にあるのは僕が作った夕飯。
白米、味噌汁、肉じゃが。
たったそれだけなのに、あまりに真剣に言うものだから僕は笑ってしまった。
それを、自分が嘘をついたと解釈されたと思ったのか、結佳ちゃんはさらに僕の料理を誉め始めた。
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