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「早速その話?少しくらい雑談を楽しんだって良いでしょうに……」
水谷さんは苦笑した。
「僕はそのためにここに来てるんです」
「まあ、それはそうだけど……」
そう言いながら冷蔵庫を開け、麦茶を取り出す。
「飲む?」
「あ、頂きます」
水谷さんは食器棚からコップを2つ出して、麦茶を注いだ。
そして、それを持ってリビングへと向かう。
「昨日だって、夜遅くに訪ねたのに僕の近況報告だけで終わったじゃないですか」
椅子に座りながら愚痴を言う。
こちらだって暇ではないのだ。
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