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「勿論」
水谷さんはニコッと笑った。
「……お兄さん、帰っちゃうですか?」
パジャマ姿で首元にタオルを巻いた結佳ちゃんがパタパタとこちらに歩いてきた。
「うん、今日はもう帰るよ」
そう言ったら凄く残念そうな顔をした。
「また明日も来るから」
そう言って、頭を撫でる。
「絶対、ですよ」
子供に約束を守るよう言い聞かせるかのようにゆっくりとした口調で言う。
「わかったよ」
水谷さんに一礼して玄関に向かう。
その後を結佳ちゃんが追いかけてくる。
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