呆気ない復讐

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シャーペンを持つことさえ放棄したあたりで、ようやく2人のところに料理が来た。 料理が冷めてしまうのも勿体無いかな。 食事を終えてから行くか。 ……いや、そうやって先延ばししていると店を出てしまいかねない。 僕は席を立って2人の元に向かった。 僕の席側を向いて座っていた水谷さんの旦那が僕に気が付いてチラッと目をやる。 トイレは反対方向だし、鞄は置きっぱなしだから変に思ったのか。 それとも、ただ単に他人の行動を気にしてしまう質なのか。
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