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水谷さんの旦那が目線を変えたのに気付いたからだろう。
母親も同じ方向に目線を動かし――そして、固まった。
目を見開いて、信じられないとでも言うように。
僕はニッコリ笑った。
水谷さんの旦那は驚いたまま硬直してる母親とニコニコ笑ってる僕を交互に見て、いぶかしげな顔をした。
「……知り合いか?」
小声でそう尋ねる。
まあ、小声と言っても僕にハッキリと聞こえてたら意味ないと思うけど。
「……知らない子」
「へー?そう言うんだ?」
僕はニコニコしたまま言った。
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