呆気ない復讐

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「ねぇ、良成君。日曜日は暇かしら?」 僕が水谷さんの家に入り浸るようになって1週間程経った。 その日は土曜日で、僕は昼から水谷さんの家にいて、結佳ちゃんに勉強を教えていたところだった。 「お母さん。今、勉強中だよ」 結佳ちゃんはそう言って膨れっ面をした。 「はいはい、ごめんなさいね」 そう言いながらも僕の答えを待っているのか、僕の横から立ち去ろうとしない。 「土日は部活がないので基本的に暇ですけど……」 「そう」 そう言って、満足げに微笑む。
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